１９８８年に結成したロックバンドのシャ乱Ｑが１５日、結成２５周年の今年、再始動することを東京・渋谷のライブハウス「ｅｇｇｍａｎ」で発表した。９４年のヒット曲「シングルベッド」を今春、新録音してリリースする。つんく♂（４４）は「紅白歌合戦に出場したい。ミリオンヒットにしてＡＫＢ４８に勝ちたい」と豪語した。８月からは４都市のツアーも行う。

　シャ乱Ｑが、節目の年に動きだした。

　渋谷に集結したつんく♂、はたけ（４４）、たいせい（４３）、まこと（４４）の４人は報道陣を前に「シングルベッド」を演奏し、復活を宣言した。

　きっかけは東日本大震災の慰問だった。２０１１年５月、メンバー４人で岩手県を訪れた際に話し合い、再始動を決めた。つんく♂は「当初は３０周年にやろうといってたけど、２５周年にライブやろう、シングルも出そう、せっかくなら紅白出たいよね、と盛り上がった」と明かした。

　紅白にターゲットを定め、名曲「シングル‐」をよみがえらせる。シャ乱Ｑはこれまで３度、紅白に出場しているが、最大のヒット曲「シングル‐」は歌唱していないことから、新たにレコーディングして再発売することにしたという。

　つんく♂は６、７年前から声帯の一部に瘢痕（はんこん）ができて高音が出なくなっているが「昔ような美声は出ないけど、大人の色気を出したい」とアピールした。

　昨年、大ブレークしたゴールデンボンバー（金爆）へのライバル心も見せた。金爆は昨年大みそかの紅白で、ド派手なパフォーマンスや下品な発言で話題をさらっており、つんく♂は「（キャラが）かぶってるんで、負けないように」とニヤリ。「９４年にミリオンヒットになったけど、また１００万枚を狙いたい。ＡＫＢに勝ちたい」と、高らかに宣言した。

　８月３１日のＺｅｐｐ　Ｔｏｋｙｏを皮切りに全国４都市を回るツアーも敢行。シャ乱Ｑは年末まで突っ走る。