橋下市長、顧問残留なら給料出さない
大阪市立桜宮高バスケットボール部の男子生徒自殺問題に関し、橋下徹市長(43)は17日の記者会見で、自身が打ち出した同校の体育系学科の入試中止方針を市教育委員会が拒否した場合、予算面で対抗措置を取る考えを示した。受験生の混乱を懸念し中止に消極的な市教委をけん制する狙いがありそうだ。
また同高の体育系部活動で顧問を務める全ての教諭について、異動せずに2013年4月以降も同校に残れば、給与などの人件費を執行しない意向も明らかにした。
市長は「教育委員会の決定に自動的に予算が付くわけではない。予算執行は僕の権限だ」と強調。「体育系クラブの顧問の総入れ替えは絶対に譲れない。もし13年度もいるとなれば人件費は執行しない」と語った。
また、市教委によると大阪市立中の校長会は17日「生徒、保護者に不安と動揺を与える」として、入試実施を求める緊急要望書を市教委に提出。橋下氏は「教育者失格だ。事案の重大さを分かっていない」と批判した。市教委は21日の会議で最終判断する。