「富士スピードウェイ」に賠償命令
静岡県小山町の富士スピードウェイ(FSW)で2007年に開かれたF1日本GPで、駅などと会場を結ぶシャトルバスの運行がずさんで観戦に支障が出たとして、67人が計約1950万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は24日、53人に約83万円を支払うようFSWに命じた。
本多知成裁判長は「大規模イベントの主催者としての調査や管理を怠った結果、運行に遅延が生じた」と指摘。乗車を3時間以上待った観客らの慰謝料を1万~3万円と算定した。
判決などによると、日本GPは07年9月28~30日に開催され、約28万人が観戦。会場への交通手段はシャトルバスだけで、敷地内で発生した陥没事故による通行制限や、雨で駐車場がぬかるみ動けなくなるトラブルなどがあり、運行が遅れた。
富士スピードウェイは「判決を尊重したい」としている。