歌手・北島三郎（７６）が２４日、都内で行われた座長公演「北島三郎特別公演」（３月に東京・明治座、６月に大阪・新歌舞伎座、１１月に福岡・博多座）の制作発表で、座長公演５０００回突破に意欲を見せた。北島は６８年の初座長公演から４３６０回、座長として舞台を踏んでいる。現在も年間１００公演を超えるペースを維持しており、このままいけば６年後にも大台突破となる。北島は「まだまだ歩いていけそう」と、芸能界に“万里の長城”を築く構えだ。

　人情芝居と歌謡ショー‐歌手が務めるこのスタイルでの座長公演では前人未到ともいえる５０００回の大台に、７６歳の北島が挑んでいく。

　４５年前の初座長公演から、４３６０回もの公演を務めてきた。昨年は１カ月公演を４都市で敢行。今年も東京、大阪、福岡の３都市で開催する。１カ月公演での上演回数は３０回以上で、年３回となれば１００回を超える。あと６年、今のペースで続けていけば、大台に達する。

　北島は「舞台は大変です。ただ、われわれの道にはゴールはない。やるべきことをしっかりやっていけば、いずれはいくのかなと思う」と、目標というよりあくまで通過点というスタンスで５０００回という数字をとらえている。

　年齢との闘いもある。今年１０月には７７歳。第一線から離れ、また引退してもおかしくはない。北島も「いつか引退はある」とし、その時については「自分はお金をもらっているプロ。ステージ上で、大丈夫か？などと心配されるようになったら引退する」という。

　ただ“その時”はまだまだ先だ。北島は「自分の体は自分が一番知っている。今のところはまだまだ歩いて行けそうだ。年齢は考えない。それを考えると老けてしまうんだよ」と、力強く現役宣言。「見てくださる方、支えてくださる方に恩返しして、何かはげみになるような舞台にしたい」と、まだまだ全国に歌声を届けていくことを誓っていた。