内田けんじ監督“特権”徹底的演出実践
東京映画記者会(デイリースポーツなど在京7紙で構成)が制定する「第55回ブルーリボン賞」が29日、決定した。
05年の「運命じゃない人」で第48回のスタッフ賞を受けた内田けんじ監督(40)が、「鍵泥棒のメソッド」での監督賞で“カムバック”した。同作では香川照之(47)、堺雅人(39)など実力派に何度もテイクを重ねさせる徹底的な演出を実践。「現場が楽しくてしょうがない。役者さんが好きでずっと近くで見ていたいから、何回もやってもらっちゃいました」と監督業の特権を無邪気に明かした。過去作品はすべてオリジナル脚本を貫いているが、今後の製作にこだわりはない。「原作もので面白いものがまだない、というだけですよ」。内田ワールドは、さらなる広がりをみせる。