故若松孝二監督にブルーリボン特別賞
東京映画記者会(デイリースポーツなど在京7紙で構成)が制定する「第55回ブルーリボン賞」が29日、決定した。
昨年10月に交通事故のため亡くなった若松孝二監督(享年76)の長年の映画界への功績に対し、特別賞が贈られた。65年に独立プロ・若松プロダクションを創設し、寺島しのぶがベルリン国際映画祭・主演女優賞を受賞した「キャタピラー」や「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」など反骨精神に富んだ作品を創作し続けた。
若松監督の三女・伊藤宗子さんは「生前はあまりご縁のない賞でしたが、原田芳雄さんが『われに撃つ用意あり』(監督作)で主演男優賞をいただいた時は、わがことのように喜んでおりました。最後の作品となりました『千年の愉楽』(3月9日公開)をたくさんの方にご覧いただけたら監督も喜ぶことでしょう」とコメントした。