R‐1三浦マイルドがV「自分が一番」
ピン芸人No.1決定戦「R‐1ぐらんぷり2013」の決勝戦が12日、都内で開催され、3684人の出場者の中から、芸歴13年目の三浦マイルド(35)が初優勝した。昨年準優勝のスギちゃん(39)と、ブレーク中のキンタロー。(31)は、ブロックステージで敗退する大波乱。三浦は「スギちゃんとキンタロー。さんがすごい注目されてましたが、『見とけよ!!』と常に思ってました」と反骨心で日本一の栄冠をつかみ取った。
スギちゃんとキンタロー。の直接対決が注目を集めた激戦を制したのは、落ち武者ヘアのダークホースだった。過去全大会に出場するも、決勝進出は初。日本一となった瞬間、三浦は目にうっすらと涙を浮かべ、右手人さし指を天にかかげた。
ブロックステージは、出身地・広島の方言ネタで通過。ヒューマン中村(29)、アンドーひであき(28)と戦った最終決戦では、道路交通警備員のバイトで知り合った実在の人物『ニシオカさん』のネタで、審査員7人の満票を得た。
文字通りの完全優勝。三浦はスギちゃんとキンタロー。への注目を逆手に取り「『見とけよ!!』と思ってました。ひがみじゃないけど、自分が一番面白いと」と自らを鼓舞したことを告白。「コイツにネタはできないと(ネットの)書き込みを見たので、見せつけたかった。悪口を見て、奮い立たせてきました」と活動拠点の大阪ではおなじみの薄毛ギャグ「マイルドフラッシュ!!」を封印し、“笑いの質”で勝負した。
優勝賞金500万円の使い道を問われた三浦は、「半分は、女手ひとつで育ててくれた母に渡そうと思ってます。芸人になりたいといったときは反対されたけど、これでちょっとは認められるかな」。今でも時給870円でハム販売員のバイトを続けている苦労人が、お笑いドリームをつかみ取り、最高の親孝行を果たした。