本郷功次郎さん逝く「特捜最前線」で活躍

 ドラマ「特捜最前線」などで活躍した俳優・本郷功次郎さんが14日午前10時30分ごろ、心不全のため横浜市栄区の病院で死去した。74歳だった。本郷さんは2004年に脳梗塞を患い、以降は、芸能活動を休止し、入退院を繰り返していたという。通夜は17日午後5時から、葬儀は18日午前9時から同市栄区の自宅で親族のみの密葬として執り行われる。喪主は元女優の妻・都さん。後日「本郷功次郎を偲ぶ会」が開かれる予定。           

 昭和・平成を彩った名優が、逝った。

 立教大学在学中だった本郷さんは58年、柔道部に在籍していた実績を買われ、「第12期大映ニューフェイス」に選ばれた。翌59年、柔道映画「講道館に陽は上る」で準主役として映画デビューした。61年には日本初の70ミリ映画「釈迦」で主演し、その後、「ガメラ」シリーズや「大魔神怒る」に出演するなど大映のスターとして活躍した。

 テレビにも活躍の場を広げ、78年から9年間、「特捜最前線」で橘刑事役を務めて人気を博した。「武田信玄」「炎立つ」などのNHK大河ドラマにも出演するなど、二枚目俳優として親しまれたが、04年に脳梗塞を患って以降は、芸能活動を休止。その後も入退院を繰り返していたという。

 今年1月26日には、次男で俳優の本郷壮二郎(37)が出演した舞台「THE WIND OF GOD~生きる勇気を伝えたい」を見るため、都内の劇場へ車いすで姿を見せていたという。壮二郎は「私にも、絶えず正面からぶつかってきました。自分が役者を目指した時から先輩として、誰よりも光るものを与えてくれました。おやじ、ありがとう」とコメントした。

 2010年1月27日に夏夕介さん(享年59)が、昨年1月7日に二谷英明さん(享年81)が、10月2日には大滝秀治さん(享年87)が相次いで亡くなった。「特捜‐」で活躍した刑事がまた1人、天国へと旅だった。

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