仲代達矢、映画「名張-」無実信じてる
俳優・仲代達矢(80)と樹木希林(70)が16日、都内で映画「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」の公開初日舞台あいさつを行った。
1961年に起きた「名張‐」で死刑判決を受けながら、拘置所から無実を訴え続けている奥西勝死刑囚の姿を描いた映画。事件を再検証すると同時に、司法に問題を突きつける社会派作品だ。
主演の仲代は「わたしも無実を信じています。でもこういう役をやると裁判ものの仕事はもうこないだろうね」と真剣なまなざし。「(人生の)終わりの時期にきてこういう作品に出会えるのは幸運でした」と語った。
奥西死刑囚の母を演じた樹木は「仲代さんが80で、わたしは70だし、もう声かかんなくてもいいかなって」と達観していた。