橋下市長 ハッキングされていた!
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(43)のツイッターから16日夜に不審なメッセージが発信された問題で、同市長は18日、ツイッターのアカウントが何者かに乗っ取られていたことを明らかにした。ハッキングなど違法行為によって被害にあったものとみられる。橋下市長は今回は捜査当局への依頼を見送る方針を示したが、今後も同様の“被害”にあう恐れもあるだけに、「実害が出たなら別」と警告を発した。
橋下市長のツイッターから不審なツイートが発信されたのは16日夜。「野球部」「代表」「安倍」といった漢字の文字列を並べ、文末に赤ちゃんモデル募集サイトへのリンクが記入されていた。
直後にツイッターで「僕からではありません」と断りを入れていた橋下市長は、この日、大阪市内で「アカウントの乗っ取りだったようです」と明かした。
何者かが有名人を装ってつぶやく“成りすまし”はよくあるが、今回は何者かがパスワードを破るなどの行為でメッセージを発信したものとみられる。橋下市長も「不正アクセス禁止法でしょ」と不法行為があったことを認識しているが、「迷惑しているが、捜査機関の手を煩わせるわけにも」と、今回は被害届を見送る考えを示した。
ただ橋下市長は“ヘビー級”のツイッターユーザーで、100万人近いフォロワーを抱え、自身も政治活動の重要ツールと位置付けている。政界では今夏参院選へ向け、ネット選挙解禁の動きが加速する中、今後も“乗っ取られる”可能性があるだけに「例えば僕のアカウントを使って脅迫とかね。実害があれば別」と、“仏の顔は一度まで”であることを警告した。
今後に向けてセキュリティー対策を講じたもようだが、「言ったらまたやられる」と詳細は明かさなかった。
一方、不審ツイートに記されたリンク先サイトの管理企業も「全くあずかり知らない話です」と困惑していた。