女優・杏（２６）がヒロインを務めるＮＨＫの連続テレビ小説「ごちそうさん」（９月３０日スタート）の出演者発表が１８日、大阪・中央区のＮＨＫで行われ、トップモデルから役者に転身した東出昌大（２５）がヒロインの相手役に大抜てきされた。杏も東出もともにパリコレの舞台を踏んだモデル出身で、杏が１７４センチ、東出が１８９センチと“朝ドラ史上最長身コンビ”の誕生となる。

　「ゲゲゲの女房」の向井理（１８２センチ）＆松下奈緒（１７４センチ）を超える最長身コンビが誕生した。東出は、父親役の近藤正臣（７１）が思わず「ちょっと立ってみろ」と口にしたほどの長身で、ヒールを履いた杏が少し見上げるほど。杏は「多分、朝ドラ史上最も大きいコンビだと思います」と照れ笑いし「さっき（ＮＨＫの）エレベーターに乗ったら、２人が大きいので頭がみんなより出てた」と明かした。

　舞台は今より２０センチは平均身長が低かったとされる大正から昭和初期。日本家屋のふすまなど建具は１７５センチで、当時としては破格の大型夫婦となる。

　モデルから俳優に転身して１年あまりの東出は、朝ドラヒロインの相手役という大抜てきに「この世界を全く知らない時にいただいた（オファーだった）ので、周囲に『大役だよ』とか言われても、『へえ～、そんな大変なんだ』と（思った）」と告白。あごをマイクの上にのせて話すクセを杏に指摘されたり、高身長の理由を聞かれ「剣道をやっていたので…」と答え、杏から「上から頭たたかれて？」と突っ込まれるなど天然っぷりも披露し、早くも大物感を漂わせていた。

　「ごちそうさん」は、食いしん坊の東京娘・卯野め以子（杏）が皮肉屋で独特のユーモアのセンスを持った大阪出身の西門悠太郎（東出）と出会い、大阪の旧家に嫁ぎ、激動の大正、昭和の時代をたくましく生きる物語で、５月中旬にクランクイン。杏の父親役を原田泰造（４２）、母親役を財前直見（４７）が演じる。