朋ちゃん郡山で熱唱!イベント志願参加

 昨年12月に5年ぶりに芸能界に復帰した歌手・華原朋美(38)は11日、福島県郡山市内で行われた「福島の今」を発信するイベント「福魂祭」に、女優の秋吉久美子(58)、韓国のアイドルグループ、超新星らとともに出演。1800人を前に「I BELIEVE」「I’m proud」の2曲を熱唱した華原は、歌を通じて今後も被災者に寄り添っていく決意を示した。

 熱い思いを込めた歌声を被災地に響かせた。復興ライブの大トリとしてステージに立った朋ちゃんが、のびやかな歌声で「I BELIEVE」「I’m proud」を熱唱すると、1800人の観客は総立ちになり、手拍子が起こった。

 「今だけじゃなく、また大好きな歌を届けに来たいです」。ステージから発した言葉は、心からの思いだった。

 震災から2年目を迎えた被災地でのイベントに志願して参加した。昨年12月、5年ぶりに芸能界復帰を果たし、今年2月には、岩手県大船渡市と陸前高田市を訪問。被災したファンの女性から届いた手紙がきっかけだったが、現地では、移動カラオケ車で歌い、被災者とじっくり向き合い話を聞いたという。

 そこで気付いたのが「話を聞くこと」の大切さだった。「本当に心の傷を負った人は、心を開いて話さないと、つながれないと思う。私も苦しい時に親身になって話を聞いてくれた人がいたから、立ち直れた。自分もそういう人になりたい」。朋ちゃんは、苦しみを抱える被災者に歌声とともに、心から寄り添うことを誓った。

 かつては自身が心を病んで薬物に依存し、所属事務所を解雇された。「99・9%立ち直れないと思った」という絶望も味わった。だが、フィリピンでのリハビリ中に日本を襲った震災を知り「元気になったら助けに行きたい」との思いを強くした。「苦しいことがあっても、乗り越える気持ちさえあれば、できる。こんな私でも、乗り越えられた」。

 被災地に歌声と元気を届けた朋ちゃんは「皆さんも前向きに頑張りましょう。できることは何でもしたい」。明るく、強く、前へ進むことを訴えた。

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