高橋克典 NHK大河で侍やりたい

 俳優の高橋克典(48)が18日(日本時間19日)、米ハワイ・オアフ島で、デビュー20周年を記念してファンと交流した。

 15日から4泊6日のファン感謝ツアーで、今後の目標を「時代劇をやりたいですね。(NHKの)大河に出たことないので、出てみたい」と宣言。WBC3連覇の夢がついえた侍ジャパンに代わって“侍魂”を燃やした。

 また、10年間遠ざかっている音楽活動の再開にも意欲をのぞかせた。

 高橋が常夏の風を全身に受けながら、芸能界での20年の歩みを振り返った。

 ガソリンスタンドでアルバイトをしながら芸能界を目指し28歳でデビュー。「年齢はいってるのに経験がなく、ジレンマや悔しさがありました。今でもタイムラグを引きずってる気がします」。今の地位を築いたのは遅咲きの反骨心だった。

 「人より10年くらいズレて遅く始まり、無我夢中にやって、20年あっという間でした。ここから、どういうおじさんになれるか楽しみ。これまでが必死だったので力を抜いて、余裕を持ってできたら」。成熟した役者への、一つの“指針”になりそうなものが時代劇だという。

 長年、演技キャリアを積みながらも、時代劇出演は数える程度。だからこそ「時代劇は表現の場として面白いし、日本人の精神構造や美学をみつけやすい。大河に出たことないので出てみたい」と次なる目標を掲げた。

 2011年にテレビ東京系の新春ワイド時代劇で演じた、天才軍師の黒田官兵衛が、14年のNHK大河ドラマの題材となっていることにも興味が尽きない様子だ。

 デビュー20周年を記念したファンクラブのハワイツアーには69人が参加。自ら料理を取り分け、宿泊ホテルでは各ファンの部屋へあいさつ回りも行い、ライブでは93年2月発売のデビュー曲「抱きしめたい」をギターの弾き語りで歌い上げた。

 歌手として芸能生活のスタートを切ったが、CDリリースは03年を最後に遠ざかる。「やることがあってもいいかなと思ってます。大人の鑑賞に堪えられるものを何か作りたい。最近ジャズが好きなのでそのようなものができたら」。ファンと過ごしたハワイで自身の原点も見つめ直したようだ。

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