「沖縄のジミヘン」登川誠仁さん死去
沖縄民謡ブームの立役者となった沖縄民謡歌手、登川誠仁(のぼりかわ・せいじん)さんが19日午後11時37分、肝不全のため沖縄県沖縄市の病院で死去した。80歳。沖縄県出身。自宅は沖縄市松本2の3の5。葬儀・告別式は23日午後3時から、沖縄市松本7の5の3、サンレー中部紫雲閣で。喪主は長男仁(ひとし)氏。
兵庫県尼崎市に生まれ、5歳で沖縄に移った。父親の影響で幼いころから三線(さんしん)と民謡に親しみ、古い民謡から自作曲まで幅広いレパートリーをこなした。速弾きを得意とし、米ギタリストになぞらえて「沖縄のジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)」とも呼ばれた。
「セイグヮー」の愛称で親しまれ、俳優として映画「ナビィの恋」などに出演。ユーモアあふれる人柄で全国的にも人気を集めた。沖縄の民謡を後世に伝えようと楽譜の出版やCDの録音にも積極的に取り組んだ。