さしこ HKT初の単独握手会に感動
AKB48の姉妹グループで福岡・博多を拠点とするHKT48が20日、よみうりランドでデビューシングル「スキ!スキ!スキップ!」発売記念握手会イベントを行った。関東圏では初の単独握手会イベントに、5000人のファンが集結。昨年6月にAKBから移籍した指原莉乃(20)はステージ上で「絶対人が来ないと思った。来てくれて感動しました」と涙した。ステージでは同曲を含む4曲を披露し、「ナンバー1のアイドルに少しでも近づけたら」と、さらなる飛躍を誓った。
屋外ステージから見えた光景は、イベント開始前の予想とはかけ離れていた。座席は人で埋まり、後方に目をやると、立ち見の人であふれていた。AKBでは当たり前となっている“超満員”がHKTでも、しかも古巣の“おひざ元”首都圏で実現したことに、指原は思わず目頭を押さえた。
メンバーから「さっしー、大丈夫?」と声をかけられ、途切れ途切れに感謝すると、大きな拍手が起きた。AKBでは高橋みなみ(21)ら年上のメンバーについていけば良かった立場が、HKTでは最年長。「(グループを)作り上げる気持ちが分かって、安心して涙が出ました」と、涙の理由を打ち明けた。
会場にはAKBグループ総支配人の戸賀崎智信氏も「お客さんが入るか不安だった」と駆けつけた。「AKBが初めてここでやった時は2000人ぐらい。空席が目立たないように、間隔を開けて座ってもらった」と懐かしそうに振り返り、「よく入ってくれたね」と安どの笑みを浮かべた。
開始前の不安は杞憂(きゆう)に終わった。「きょうはHKTのことを好きになってもらうためのイベントですから!」と声を張り上げた指原は「たくさんの場所に握手会に行きたい」と“全国行脚”を熱望。初期メンバーの兒玉遥(16)は「自信になりました」と目を輝かせ、前日に15歳になったばかりの宮脇咲良も「いいスタートが切れました」と、充実の笑みを浮かべた。
なお、「スキ!スキ!スキップ!」は19日付オリコンデイリーチャートで20・5万枚の売り上げを記録し、首位を獲得した。