「東京五輪音頭」50年ぶりに復活!

 1964年に行われた東京五輪のテーマソング「東京五輪音頭」が、2020年の東京オリンピック・パラリンピック招致を盛り上げるため、50年ぶりにリメークされることが21日、分かった。歌手の田辺靖雄(67)、ペギー葉山(79)、ジェリー藤尾(72)ら歌手50組が東京・なかのZEROホールで行われた音楽イベント「輝け!歌の祭典 紅白歌合戦」中に公開レコーディングを行った。田辺は「歌で団塊の世代が一つになって、50年前の興奮を呼び戻したい」と意気込んだ。

 五輪を東京に招致するため、ヒット歌手たちが立ち上がった。

 この日は社団法人・日本歌手協会に所属する50組54人が、ファン1300人が見守る中、イベント冒頭で「東京五輪音頭」を公開録音。田辺、ペギー、ジェリーに加え、63年に北島三郎とともに同曲を歌った畠山みどり(72)らが合唱すると、会場からは自然と手拍子が起きた。

 1964年の熱狂の再現に一役買いたかった。

 昨秋、ロンドン五輪の熱狂を見た理事の田辺らは、「日本を元気にするにはやはり五輪招致。そのために歌手として何かをしたい」と思ったという。そこで思い出したのが、同協会の創立年(63年)に発表され、国民が心を一つにして歌った「東京五輪音頭」だった。田辺は「若い人にはAKB48やEXILEがいいだろうが、人口が多い団塊世代が国民全体の盛り上げに役立ちたい」と、「‐音頭」を懐かしい当時のアレンジそのままで、よみがえらせることを決めた。

 田辺は「もし本当に招致が実現したら、50組でNHK『紅白歌合戦』に出場したい」と鼻を膨らませ、団塊パワーの勢いを強調。2020年には80歳となるジェリー藤尾は「(それまで)死なねぇよ」と息巻いた。

 2020年の五輪開催地は、9月7日にアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれるIOC総会で決定される。よみがえった「東京五輪音頭」効果で、招致成功が期待される。

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