海老蔵、長男誕生「父の分まで愛情を」
歌舞伎俳優・市川海老蔵(35)とフリーキャスターの麻央夫人(30)の間に22日夜に長男が誕生したことが23日、発表された。長男は体重2982グラムで母子ともに健康。夫妻の間には2011年7月に誕生した麗禾(れいか)ちゃんがいるが、第2子となる長男は成田屋の芸を継承する待望の男児だ。海老蔵は「亡き父の分まで愛情をそそいで育てていきたい」と、父・故市川團十郎さんの思いを胸に、息子を育てていくことを誓った。
23日夜、ル テアトル銀座の「三月花形歌舞伎」出演を終えた海老蔵は、幸せいっぱいの笑顔だった。関係者によると海老蔵は22日も舞台出演があったが、終了後に病院に直行。生まれたばかりの長男と対面した。23日の舞台では、口上で「せがれが生まれました」と観客に喜びの報告をした。
いずれは海老蔵、そして團十郎の名跡を継承する成田屋待望の長男。海老蔵は「かわいかった」「父(團十郎さん)に似ている」と話しており、将来、息子が歌舞伎の道を選んだ場合の準備についてもすでに考えているよう。自身についても「自分も身を引き締めなければ」と語るなどしており、「新しい家族を迎え喜びと責任の重さを感じております」とコメントした。
2月3日に肺炎で亡くなった父・團十郎さんは、生前、第2子が男の子であることを知っており、孫との共演を夢見て治療に努めていた。海老蔵は「誕生を楽しみにしていた亡き父の分まで愛情をそそいで育てていきたいと思っております」と團十郎さんのように、自らも息子の人生の指標となることを誓う。
中村勘三郎さん、團十郎さんという大きな柱を失った歌舞伎界。4月2日には、東京・銀座に歌舞伎座が新開場する。市川家の新たな命は歌舞伎の新時代を担う存在になる違いない‐。