アン・ルイス引退決意、美勇士が明かす
米国在住の歌手アン・ルイス(56)が、長男でミュージシャンの美勇士(31)に芸能活動を引退する意思を明かしていたことが6日、分かった。美勇士が大阪市内で、昨年他界した父・桑名正博さんの音楽を後世に伝えるためのライブハウス「STATION987」のオープン記念ライブを前に会見し、明かした。今年10月の桑名さんの1周忌に発売予定の楽曲制作にアンも参加するといい、これが“ラストソング”となる見込みだ。
美勇士によると、今年2月に米ロサンゼルスにアンを訪ねた際、アンが「もうテレビにも出るつもりはない」と引退の意思を明かしたという。
アンは1971年にデビュー。「六本木心中」など多くのヒット曲を持つ。95年に体調不良で活動を休止したが、05年に音楽活動を再開。その後はデザイン活動のかたわら、日本のテレビにも出演していた。
現在、アンは米国で1人暮らし。フェイスブックを趣味に暮らしているといい、美勇士は「今はアン・ルイスとは思えないほど、つつましい暮らしをしてます。決意は固そうです。残念ですが、完全引退です」と語った。
ライブでは美勇士が、アンの“ラストソング”となる予定の曲を制作中であることを明かした。桑名さんは、倒れる2カ月前の昨年5月に美勇士とチャリティーソングを手がけていたという。桑名さんの他界後、美勇士は「家族3人で歌うのが僕の夢だった」と、アンに参加を依頼。渡米した際に録音を行い、今年10月の桑名さんの1周忌に合わせて発売するという。
この日は桑名さんのヒット曲「月のあかり」などを熱唱。桑名さんの40年来の親友でロック歌手の内田裕也(73)も駆けつけ「かっこいいネーミングだ。STATION987をヨロシク!」とライブハウスをPRした。