５人組アイドルグループ・ももいろクローバーＺが１４日、埼玉・西武ドームでコンサート「ももクロ春の一大事２０１３　星を継ぐもも」を開催し、演歌歌手の坂本冬美（４６）と共演した。ももクロのライブに演歌歌手が登場するのは初めて。昨年末の紅白歌合戦での共演をきっかけに実現した異色のコラボレーションに、３万人のファンが熱狂した。

　西武ドームに「冬美」コールがこだました。５色のサイリウムの光が揺れる中、着物姿で「夜桜お七」を熱唱する坂本に、ももクロメンバーも思わず「冬美ちゃ～～ん！」と歓声をあげた。

　両者がパフォーマンスで共演するのは初めて。昨年末のＮＨＫ紅白歌合戦をはじめとした３回のＴＶ共演をきっかけに親交を深め、ジャンルを飛び越えてのコラボが実現した。

　玉井詩織（１７）は「最初はオーラがすごくて話しかけられなかったのに、ライブに来てくれるまでになるなんて」と感激。坂本の新曲「花はただ咲く」と、ももクロの「走れ！」をいずれもデュエットで披露した。

　ライブの人気曲でもある「走れ！」では、坂本もメンバーとともにゴンドラに乗り込み、初めて訪れた西武ドームを満喫した。スタンド席を埋め尽くすファンへ向け優雅に手を振り「きれい！すごい！ももクロちゃんのメンバーになったみたい！」とアイドル体験に大興奮だった。

　この日は、ビッグニュースも発表された。ヘヴィ・メタル界の重鎮で、英国人歌手のオジー・オズボーン（６４）が主催する音楽イベント「Ｏｚｚｆｅｓｔ（オズフェスト）」（千葉・幕張メッセ）の５月１１日公演に、ももクロの出演が決定。同イベントは９６年から世界各地で開催されているが、日本では初開催で、アイドルグループの出演もイベント史上初となる。

　既に来日が決定しているブラック・サバス、スリップノットら伝説的ロックバンドと同じステージに立つことに、メンバーで一番のロック通・高城れに（１９）は「私、ロックは詳しいから、（すごさが）わかるんですよ…頑張ります！」と胸を震わせていた。