ちび八重 号泣唱「ありがとなし~」
NHK大河ドラマ「八重の桜」(日曜後8・00)で幼少期の山本八重を演じた人気子役の鈴木梨央(8)が14日、東日本大震災復興支援曲「花は咲く」でCDデビューすることになり、福島県郡山市の開成山公園野外音楽堂でお披露目イベントを行った。撮影で訪れた福島への凱旋。ファン1000人から大声援で迎えられた梨央ちゃんは、「ありがとなし~」と会津弁であいさつし感激の涙を流した。
チビ八重ちゃんが、青空と満開の桜の下で、愛らしい歌声を響かせた。
桜色のブラウスにミニスカート姿で登場した梨央ちゃんは、司会者から「緊張している?」と聞かれると、ドラマの中でも披露した「さすけねぇ(会津弁で『大丈夫』の意味)」と笑顔を見せた。「大好きな人たちを思い出しながら、心を込めて歌うことを心がけています」と話し、郡山の小学生10人の合唱隊と「花は咲く」を丁寧に歌唱した。
「八重‐」の撮影で、何度も訪れた福島での“凱旋唱”。温かい声援に、身長118センチの天才子役は「大好きな福島で歌えた。みんなが応援してくれてうれしかった」と感極まって涙をこぼした。
同曲は、NHKの震災復興支援曲として制作され、昨年3月から西田敏行、サンドウィッチマン、ヤクルトの由規投手ら東北ゆかりの著名人がリレーで歌い継いだCDが5月に発売され、大みそかの「紅白歌合戦」で披露されたほか、今年のセンバツ高校野球の入場行進曲にも選ばれた。
NHKでは「楽曲を広めるために子供に歌ってもらいたい」として人選をすすめ、今年1月に「八重の‐」で注目された梨央ちゃんに白羽の矢が立ち、今月17日のCDデビューが決まった。「お歌が大好きだったので、うれしかった」という梨央ちゃん。「いつかコンサートがしたいです」と笑顔を見せた。
同シングルの売上げの一部は義援金として、被災地に届けられる。