あおい輝彦 50周年記念で熱唱

 俳優で歌手のあおい輝彦(65)が17日、東京・中野サンプラザで芸能生活50周年記念コンサートを開催した。

 歌手、俳優、声優と、多くのシーンで活躍してきた50年の軌跡をたどる構成のステージで、国民的時代劇「水戸黄門」で共演した高橋元太郎(72)と伊吹吾郎(67)、デビュー時のグループ「ジャニーズ」のバックダンサーを務めていた「フォーリーブス」の江木俊夫(60)とおりも政夫(59)らが掛けつけた。

 圧巻だった。「半世紀も歌手をやっているけど、こんなに長いメドレーはやったことがない」という熱唱ぶり。ファンと一緒に青春を送ってきた60年から90年まで、1年ごとにヒットした曲をカバーした。31曲を派手に踊り、客席で握手をしながら約30分間。最後はフラフラになりながら、一気に歌い上げた。

 「今日はファンとの同窓会のつもりでやりたい」と臨んだ。ジャニーズ事務所の人気グループ「ジャニーズ」で62年にデビューしてからの軌跡を演出。「一緒に歩んできたファンの方にも、それぞれが主人公の人生がある。それを自分の歌を通じ思い出していただければ」との思いからだ。

 メドレーのほかにも、主人公・矢吹丈の声を担当したアニメ「あしたのジョー」の名シーンや、三代目助さんとして12年間出演した「水戸黄門」で印籠(いんろう)を出すシーンの再現に、後輩グループ「フォーリーブス」のおりも、江木を従え熱唱。

 スクリーンには、懐かしの画像を何枚も紹介した。中学の先輩でもある女優の吉永小百合(68)からの祝福メッセージが披露されるサプライズもある中、自身のヒット曲「あなただけを」などを交えて全63曲を歌いきった。

 「不思議です。あの時巡りあっていなければ、あの場所に行っていなければ…。こんな自分はないのですからね」。その積み重ねの50年。これかもそんな出会いを楽しみながら、歌い続ける。

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