坂口杏里、母の死後初登場で気丈に笑顔
タレントの坂口杏里(22)が23日、都内で行われた英映画「17歳のエンディングノート」(27日公開)の試写イベントに出演した。3月27日に母親の女優・坂口良子さん(享年57)を亡くしてから初めての公の場で、杏里は「命の大切さをあらためて気づかされた」とコメント。観客に「毎日全力じゃなくてもいいから、悔いのないよう楽しく過ごせたらいいんじゃないかな」と呼びかけた。
良子さんが亡くなってから初めてとなる公の場で、杏里は悲しみを乗り越えて、観客の前でいつもの笑顔を浮かべた。
「17歳の‐」が余命9カ月を宣告された少女の物語であることから、杏里は大切な人を失った自身の現状と重ね合わせて「(大切な人が)いつ亡くなるかって本当にわからない。明日どうなるかもわからないから、後悔しない毎日を送りたいと思ったし…人生って大変ですね」と、穏やかな表情で語った。
また、「身内が亡くなって、初めて自分で区役所に行ったりして。(手続きなどが)大変なんだなと思いました」と、家族を失うことの現実的な側面も包み隠さず明かした。「預金だったり保険だったり家族構成って、普段絶対わからない。そういう細かい所を知っておけるノートって大事だと思う」と、「終活」の象徴ともいえる「エンディングノート」の必要性も説いた。
いつもの天然ボケをのぞかせることはなかったが「死ぬまでに何をしたい?」と問われた際には「貯金を使い果たしたい。ブランドのものを買ったり、子犬がたくさんほしい」と答えて、会場を和ませる一幕も。「いろいろあったけれど、気持ちがリセットされたというか、またあらためて頑張ろうと思えた出来事でした」と、しっかり前を向いて歩いていく決意を示していた。