HKTデビュー39日目!史上最短で武道館

 「AKB48グループ臨時総会~白黒つけようじゃないか!~」(27日、日本武道館)

 記念すべきHKT48初のコンサートは、本拠地・博多から遠く離れた日本武道館で迎えた。

 平均年齢15・1歳の少女たちは、物おじすることなく、堂々とした立ち居振る舞いで、大観衆を魅了。指原莉乃(20)が「HKT48の初コンサートが始まりました!すごいたくさんの人だ!!」とステージを囲む360度の客席を見渡せば、兒玉遥(16)も「初めての武道館で心臓バクバクでドキドキです」と感激の表情を浮かべた。

 3月20日にシングル「スキ!スキ!スキップ!」でデビューしてから、わずか39日目。女性アイドルグループでは、デビューから史上最速となる武道館公演を実現させた。快挙を成し遂げた笑顔の裏には、葛藤(かっとう)もあった。

 AKB時代に武道館コンサートに出演している指原は、グループとしての経験不足から「HKT48に武道館は時期尚早だと思います」と秋元康総合プロデューサー(54)にメールをしようか悩んだ。48グループの総監督・高橋みなみ(22)にも相談。優しく背中を押されたことで、秋元氏への進言メールは胸にしまい込み、本番に臨んだ。

 ステージで歌ったHKTオリジナル曲は「スキ‐」や「初恋バタフライ」など7曲だけだったが、先輩グループの楽曲を拝借して、ヒットメドレーとして披露。他グループと比べて半数ほどの39人というメンバーの少なさも、ハンディと感じさせることはなく、指原は「ここはゴールではなく、スタートと思い、これからも39人で力を合わせて頑張ります」と絆を再確認。若さあふれる国内48グループの“末っ娘”は、底知れないポテンシャルを、晴れ舞台にしっかりと刻み込んでいた。

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