ハラボー15年ぶりエッセー…桑田闘病も
サザンオールスターズの原由子(56)がエッセー集「あじわい夕日新聞~夢をアリガトウ~」(朝日新聞出版)を5月21日に発売することが30日、分かった。
2009年4月から4年間、新聞に連載していたコラムをまとめ、書き下ろしの文章を追加したもの。自身の音楽活動についてのほか、夫・桑田佳祐(57)の“ふとした病(食道がん)”での闘病などもつづられており、夫婦の強い絆をかいま見られる一冊となっている。
原が著書を発売するのは、自伝的エッセー「娘心にブルースを」以来約15年ぶり。新作「あじわい‐」も当時とおなじ柔らかな文体で書かれているが、内容は激動の4年間を振り返ったものとなっている。
コラム連載開始当初は、ソロシングル、ベスト盤発売、19年ぶりのソロコンサートなど、音楽家として大忙しだった時期。だが、10年7月末に桑田が食道がんであることを公表し、妻としてサポートに専念するため連載を一時休止。桑田がNHK紅白で復帰した直後の11年1月には「おかげさまで桑田も元気になり、年も明けたという事で、新たな気持ちで再スタートとなりました」とコラムで報告した。
今年3月の連載最終回では、母と義理の姉の闘病についても告白。看病のために病院に通いながらシングル「夢をアリガトウ」をレコーディングしたといい、「桑田が作ってくれた曲に私自身が励まされた」と夫への感謝もつづった。
今回新たに書き加えられた「天然由語」という章では、東日本大震災チャリティーのために結成された、仲間とのプロジェクト「チーム・アミューズ」についても記した。著書では人と人との絆や夫への気持ちなど、ハラボーらしい優しい視線と感性で描いており、読む人の心を温かくしそうだ。