日馬富士からTELに静岡県知事喜ぶ
日本を代表する観光名所で、ともに国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産を目指した富士山と鎌倉の明暗が分かれた。登録の見通しとなった「富士山」(山梨県、静岡県)の地元は大いに沸き、観光振興への期待の声が相次いだ。一方、「武家の古都・鎌倉」が遺産登録の勧告から除外された神奈川県鎌倉市では「本当なのか」と落胆が広がった。
静岡県の川勝平太知事は1日、大相撲の横綱日馬富士関から祝福の電話があったこと明かした。
日馬富士関は「今朝新聞で見てものすごくうれしくて、どうしても知事におめでとうございますと言いたかった」と知事に伝えたという。
川勝知事は「日本にとって最高の贈り物。自然の中に文化性を認め、富士山を芸術と信仰の対象と認めたのは極めて大きな意義がある。画期的なことだ」と登録を喜び「日馬富士の富士と、富士山のつながりで、親近感をお持ちなんだと思う」と話した。
浜松市に本社がある自動車大手スズキの鈴木修会長兼社長がまわしを贈ったことがきっかけで、鈴木会長と親交がある知事が日馬富士関と知り合った。2月には知事が日馬富士関に富士山の版画を贈っていた。