歌手の内田裕也（７３）が１４日、都内で行われた米映画「ビル・カニンガム＆ニューヨーク」（１８日公開）の試写会に出席し、安倍晋三首相（５８）への怒りをぶちまけた。

　「今一番怒っていることがある」と切り出した内田は、１１日に日比谷野外音楽堂で行われた南こうせつ（６２）のコンサートに、安倍首相が出演したことに言及。「僕にとって野音はロックンロールの聖地。南こうせつが悪いとは思わないけど、安倍が出てきて『あの素晴らしい愛をもう一度』を歌ったと聞いて、その前に反省しろ！と思いましたね」と、政治家としての本業に尽力すべきと自身の考えを主張した。

　作品は、ニューヨークで５０年にわたりストリートファッションを撮り続ける写真家を追ったドキュメンタリー。内田は「僕と似ている。どう生活したらいいか分からないようなワンルームで暮らしている所とか」と自らの暮らしぶりを重ねた。