史上最高齢の８０歳でエベレスト（８８４８メートル）登頂を目指す冒険家三浦雄一郎さんが１６日、ネパールのエベレスト中腹にあるベースキャンプ（５３００メートル）を出発、頂上に向けアタックを開始した。順調にいけば、２４日ごろに登頂の予定。

　現地から三浦さんの事務所（東京）に入った連絡によると１６日午前８時半（現地時間午前５時１５分）ごろ、次男の豪太さん（４３）やシェルパとベースキャンプを出た。これに先立ち、三浦さんは事務所への電話で「いまだかつてないぐらい、７０（歳）、７５（歳）の時よりも好調。天気も予報よりはるかにいい」と話したという。

　エベレスト登頂の最高齢記録は、２００８年に成功したネパール人男性の７６歳。今年、この男性が８１歳でエベレスト登頂に挑戦しているとの情報があり、成功すると、三浦さんが登頂しても最高齢記録ではなくなる可能性がある。

　三浦さんは、７０歳だった０３年、７５歳の０８年の２度、登頂しており、今回は３度目の挑戦。ベースキャンプから頂上までのルート上に６カ所のキャンプを設置、約８日かけて頂を目指す。

　三浦さんは、スキー事故での骨折や持病の不整脈を乗り越え、３月２９日に日本を出発。４月１６日にベースキャンプ入りしていた。