NMB新曲に「さや姉」個人名は3人目
アイドルグループ・NMB48の7枚目シングル「僕らのユリイカ」(6月19日発売)の劇場盤のカップリングに、チームNキャプテン・山本彩(19)を歌った曲「さや姉」が収録されることが23日、分かった。総合プロデューサーの秋元康氏(55)が、メンバーを陰で支える山本の姿に感動し制作した。メンバー名を冠した曲名は、篠田麻里子(27)の「上からマリコ」、渡辺美優紀(19)の「わるきー」に次ぐ3作目。山本は「恥ずかしいけど光栄です」と喜んでいる。
「さや姉」が誕生するきっかけとなったのは、6日に都内で行われたAKB全グループによる公演「思い出せる君たちへ『会いたかった』」のチケット販売だった。
チームB2のチケットだけが完売せず、B2のキャプテン・上枝恵美加(18)らが、握手会や劇場前でチラシを配布し、完売にこぎつけた。山本は公演当日、B2初のオリジナル曲「アーモンドクロワッサン計画」にちなみ焼きたてのクロワッサンを大量に差し入れ、皆の奮闘をねぎらった。「AKBさんの先輩方が、『私たちはそこ(自らチラシ配布する)から始まった』と仰っていて。後輩の子たちが自分たちの意志でしていることに、刺激と感銘を受けた。私たちも、そういった初心の積極性を忘れてはいけないと思った」と語り、その真っすぐで真摯な姿勢がメンバーに感銘を与えた。
そんな姿を見て心を動かされた秋元氏が「お尻叩いてやさしく励ます存在(中略)、さや姉」と山本の人柄を詞にし、スローナンバーに仕上げた。NMBでは、渡辺の小悪魔ぶりを歌った「わるきー」以来のメンバー名を冠した曲。山本は「恥ずかしい」と照れたが、「曲に恥じない人間になりたい」と決意をにじませた。
「僕ら‐」のミュージックビデオ(MV)は、「15少年漂流記」のイメージで5月上旬、与論島で撮影された。山本ら選抜メンバー16人が漂流し、無人島から力を合わせ脱出する…というストーリー。NMB48劇場支配人・金子剛氏がMV初出演を果たしており、山本は「ラストシーンのあの方(金子氏)の出演も必見」とPRしていた。