相澤会長死去 北島三郎、ベッキーが涙

 大手芸能プロダクション、サンミュージックグループの創業者で代表取締役会長の相澤秀禎(あいざわ・ひでよし)氏が23日午後10時27分、療養中の東京都内の病院で亡くなった。同社が24日、発表した。

 相澤秀禎会長の死去を受け、親交のあった歌手の北島三郎、都はるみ、所属タレントのベッキー、野村将希らが相次いで追悼のコメントを発表した。

 歌手・北島三郎(相澤氏と古くから親交)「今年3月、明治座の舞台公演の時に久しぶりにお会いした。その時は具合が悪そうな感じではなかったのでびっくりしています。今日まで頑張って立派なプロダクションを抱えて、それでも最初の根っこの大変な時代を支えて、今のサンミュージックがあるのだから相澤さんは立派でした。仕事で出会った当時、彼は西郷輝彦さんのマネジャーで私はデビュー1、2年の新鋭として同じクラウンレコードで始まって、互いに頑張りながらやってきて、旅立っても私たちの世界を見守ってほしいなぁと。“良き友”としてまたひとり旅立っていったのは淋しい」

 歌手・都はるみ(同事務所に所属)「都はるみを育ててくれた恩人が天国へ逝(い)ってしまいました。いつも元気な笑顔で迎えてくれる姿にちからをいただいてきました。もう一度、お礼を言いたかったです。さみしいです」

 タレント・ベッキー(同事務所に所属)「私を芸能界へと導いてくださり、本当にありがとうございました。サンミュージックプロダクションの太陽をひとつ失った想(おも)いです。ライブ後や、番組の放送後にかけてくださった優しいお言葉。そして見せてくださった笑顔。すべてが宝物です。病室で握った会長の手の温(ぬく)もり、会長がいつも抱いている心の温もり、忘れずにこれからも歩んでいきます」

 俳優・野村将希(同事務所に所属)「相澤会長とは、自分が16歳の時からお世話になり、芸能界の父親的存在でした。当時はまだ小さな事務所でしたが、共に大きくなるサンミュージックを一緒に見て来ました。アメリカ留学も経験させていただき、そこで新たな自分を発見する事ができました。今の自分があるのも相澤会長のおかげです」

 俳優・太川陽介(同事務所所属)「優しさの中に雄々しさを感じさせた会長のまま、静かな最期でした。いつも心の奥底にあった大きな支えでした。そして何より、会長の深い愛に、心よりありがとうございました」

 俳優・塚本高史(同事務所に所属)「突然の訃報にただ驚くばかりです。年始のご挨拶でお会いした時にはいつもと変わらぬお元気な会長さんでした。今想えば、当時中学生のレッスン生だった僕をプロダクションのタレントに引き上げて下さったのも会長さんでした。とても忘れることのできない恩人の方です。感謝の言葉はとても一言ではあらわすことはできません」

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