人気刑事ドラマ「あぶない刑事」シリーズで共演した俳優・舘ひろし（６３）と女優・浅野温子（５２）が夫婦役を演じることが２９日、分かった。

　橋田壽賀子氏（８８）が脚本を手がける７月スタートのＴＢＳ系金曜ドラマ「なるようになるさ。」で、このほど都内で取材に応じた２人は、早くも丁々発止のやりとりを披露。息ピッタリの“あぶない夫婦”に、注目が集まりそうだ。

　初の夫婦役となる２人だが、１９８６年の「あぶ刑事」スタートから培ってきたコンビネーションは揺るぎない。共演は２０１０年の新ジャンルビール「本格〈辛口麦〉」のＣＭ以来で、本格的な演技では映画「まだまだあぶない刑事」（２００５年）以来８年ぶりとなるが、舘は「ブランクは全然感じない。ノリノリです。相手がオンコ（浅野）だから何をしてもいいって感じですね」と余裕たっぷりだ。

　「普段の１０倍以上」という分厚い台本に戦々恐々の舘だが、劇中のキャラクターには大満足。「とにかく妻を愛し、妻が喜ぶことをする、まあ舘ひろしみたいなもんですよ」とニンマリだった。浅野に「ウソつきだろー」と突っ込まれても「橋田先生は僕を観察してるのかと思ったね」と、どこ吹く風だった。

　浅野はできすぎ夫に「もうメルヘンです。男としては最高」と満点を付ける一方で、「このうそくさい男がやるからいいんですよね」と舘にピシャリ。２人の丁々発止のやりとりに、周囲は爆笑の連続だった。

　作品は橋田氏が「番茶も出花」以来１６年ぶりに手がける新作の連続ドラマ。突然「自宅レストラン」を開業する妻・長島綾（浅野）とそれを支える元商社マンの夫・長島大悟（舘）、レストランに集う訳ありの店員たちの姿をコメディータッチで描いている。舘と浅野はともに橋田ドラマ初出演。ホームドラマの王道・橋田ワールドと“なるようにならない”夫婦が、新たな化学反応を起こしそうだ。