山岸舞彩、セクハラ否定もパワハラ示唆

 キャスターを務める日本テレビの報道番組「NEWS ZERO」の男性プロデューサーからのセクハラおよびパワハラ被害が報じられている、フリーアナウンサーの山岸舞彩=やまぎし・まい(26)が3日、都内で「日経トレンディ 2013年上半期ヒット商品ベスト30」発表会に出席し、「セクハラという認識はなかった」とセクハラ表現に違和感を示した。一方で、番組スタッフらに悩みを相談したと明かし、パワハラと受け取れる行為があったことは否定しなかった。

 セクハラ騒動後初の公の場で、渦中の山岸が口を開いた。イベント終了後、1人会場に残り、報道陣からの質問をNGとした上で、自ら騒動について説明を始めた。

 「この度はお騒がせしてしまっているんですけど、こういう報道になったのっていうことは私自身、残念に思っております」と切り出し、「ほかの方(被害女性)がどういうふうに考えるかは別にして、私自身がセクハラを受けたという認識はなかった。セクハラって言葉を自分から発したこともなかったので、セクハラという言葉が一人歩きしている点は残念ですし、不本意」と発言。セクハラ被害の認識がないことを強調した。

 山岸は今年4月、「NEWS ZERO」のキャスターに就任したが、同番組プロデューサーが打ち合わせと称して、楽屋に居座り、二人きりの反省会をメールで誘うなど、執ように付きまとわれていたという。数人の女性スタッフも同様の被害を受けており、セクハラおよびパワハラ被害の疑いとして社内調査が行われ、プロデューサーは6月1日付で職を解かれる事態となっていた。

 セクハラの認識は否定した山岸だが「わたし1人の問題でもないので、すべてお話しするわけにもいかない」と含みも持たせた。日テレ社員や「‐ZERO」のスタッフに悩みを打ち明けていたといい、「私の話を真摯(しんし)に聞いて下さいましたし、いろいろと相談に乗って下さいまして、その対応には感謝しています」と話した。プロデューサーという立場が上の人間からの度重なる誘いを断れないなどのパワハラ被害を暗に示唆した。

 この日は、NHK「サンデースポーツ」などで注目を集めたミニスカ姿でイベントに登場。熊本県のゆるキャラ「くまモン」に肩を抱かれるなど元気な様子を見せた。

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