宝塚歌劇団の男役トップスターだった女優・鳳蘭（６７）らが出演するショー「ＤＲＥＡＭ，Ａ　ＤＲＥＡＭ～宝塚１００ｔｈ前夜祭～」（１０月１２日～２７日、東京・東急シアターオーブ／１１月２日～１７日、大阪・梅田芸術劇場メインホール）のゲストに、元男役トップスター２０人が名を連ねることが９日、分かった。鳳らレギュラー出演の元男役トップスター８人と合わせて２８人。世代を超えた夢の競演に、５０期生の鳳は「栄えある１００周年を迎えるにふさわしい華やかな、これぞタカラヅカという舞台に」と意気込んでいる。

　本作は、来年で１００周年の宝塚歌劇団を盛り上げようと一昨年、初演された「ＴＡＫＡＲＡＺＵＫＡ　ＷＡＹ　ＴＯ　１００ｔｈ　ＡＮＮＩＶＥＲＳＡＲＹ」シリーズ第６作で、ファイナル公演となる。テーマは、宝塚歌劇への敬意と賛辞を込めたオマージュだ。

　シリーズ３回目の出演となる鳳は、ファイナル公演にも「時の巡り合わせに感謝しました」と、気負いはない。元男役トップスターの後輩たちとの共演を「同窓生というよりも同じ苦労を乗り越え、喜怒哀楽を共にした戦友のような仲間意識と連帯感が心地よいです」と、心待ちにしている。

　鳳らレギュラー陣に加え、ゲスト陣も豪華だ。麻路さき（４８）はゲストピアニストとして全公演で演奏を披露する。ゲストコーナーほかで、日替わりなどで出演するのは、４９期生の榛名由梨（６７）から８１期生の大和悠河（３５）まで１９人。宝塚時代の持ち歌を披露するが、１０日に開設される公演のホームページでリクエストを募集するという。

　構成・演出は、元宝塚歌劇団の演出家・荻田浩一氏が担当。宝塚大劇場をほうふつとさせる銀橋のセットでスタートするレビュー、「ジャズの起源」がテーマのダンスショー、そして宝塚歌劇では欠くことのできない、日本物で幕を開けるショーの３幕で構成される。

　宝塚の歴史を支えてきたトップスターたちが、１００周年の“前祝い”を、華麗に彩る。