石原氏&橋下氏 関係修復をアピール
亀裂が表面化した日本維新の会・石原慎太郎(80)と橋下徹両代表(43)が22日、東京都議選(23日投開票)の応援のため、JR池袋駅前でそろって街頭演説を行い、関係修復をアピールした。
先陣を切った橋下氏は「言い過ぎのところはあるかもしれないが、言うべきことは言う」と熱弁を振るった。橋下氏の発言を「大迷惑」と批判していた石原氏が遅れて到着すると、駆け寄ってガッチリと握手。橋下氏は談笑しながら再び握手を交わしたが、次の街頭演説会場に向かうため足早に立ち去った。石原氏が橋下氏を批判して以来、初めて顔を合わせたが、演説で“騒動”に触れることはなかった。
一方の石原氏も「橋下君は正直すぎるから舌禍事件を起こしたけども、仲間に『申し訳ない』とメールを送ってくれたのでみんな気持ちおさまった。体を張って物事を変えていこうという仲間ってのはね、仲たがいできるものじゃない」と和解を強調していた。
開票を翌日に控え、沈静化を狙ったとの見方がもっぱらだが、党勢は低迷したまま。都議選や7月参院選で惨敗すれば、対立が再燃する可能性もある。