勘九郎、勘三郎さんに次男の成長報告
歌舞伎俳優・中村勘九郎(31)が22日、妻で女優の前田愛(29)、長男・七緒八(なおや)君(2)とともに東京・浅草神社を訪れ、今年5月に誕生した次男・哲之(のりゆき)君のお宮参りを行った。
勘九郎は、昨年12月に亡くなった父・中村勘三郎さんに「これからも見守っていてほしい」と哲之君の成長を報告。中村屋(中村家の屋号)ゆかりの地で、一家が団結した姿を披露した。
一家4人そろってのお宮参りで、勘九郎は次男の成長を天の父に報告した。妻の腕に抱かれる哲之君を見ながら「元気に育ってほしい。これからも父に見守ってほしいですね」と語りかけた。愛夫人が妊娠中だった昨年12月に父が急逝。半年がたち、生後1カ月となった哲之君の姿に「幸せですね」としみじみと喜びをかみ締めた。
愛夫人も勘九郎に続けるように「しっかり育てますと報告しました」。哲之君は兄の七緒八君によく似ているそうで、「デジャビュみたいです。1回(子育てを)やったなって感じがしてます」と笑顔を見せた。哲之君は神主が祈とうしているときに泣き始めて周囲をハラハラさせる一幕もあったが、すぐにすやすや。取材時にカメラのフラッシュを大量に浴びても動じない大物ぶりを見せた。
家族の間では哲之君は「のり」と呼ばれている。名前は勘三郎さんの本名・波野哲明(のりあき)から1文字をもらったもの。勘九郎は当初、父を呼んでいるようで違和感があったが、最近では七緒八君がことあるごとに「のり」と呼んで弟をかわいがっており、周囲も釣られるように「のり」と呼ぶようになったという。
中村屋ゆかりの地である浅草にある浅草神社は、2年前に七緒八君のお宮参りをした場所でもある。勘九郎は「あの日は大雨でした。父もいましたね」と思いをはせた。「じいじはどこにいるかな」という質問に、勘三郎さんの存在を感じ取ったのか七緒八君は空を見つめてにっこり。まるで見えているかのような行動に家族は笑顔に包まれていた。