橋下氏、都議選惨敗をざんげも志願続投

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(43)は24日、大阪市役所で惨敗した東京都議選を約30分間にわたりざんげした。

 同市長は「すべてはトップである僕の責任」「僕の発言、態度・振る舞いに対する不信任だ」と猛省したうえで、「チャンスがあるなら、もう一回、参院選で審判を受けたい」と述べた。石原慎太郎共同代表(80)も参院選後の責任問題に関し「結果を見なければ分からない」とし、2人の進退問題につながる可能性を示唆した。

 惨敗の都議選から一夜明け。その進退が注目されていた橋下氏は、怒とうの勢いで謝罪、反省、懺悔(ざんげ)の弁をまくし立てた。

 自身の従軍慰安婦発言が逆風になった。そのためか、顔面を紅潮させ「もう惨敗、完敗。全責任は僕の信頼のなさにある」「政治家である僕への不信任だ」「僕の発言、態度・振る舞いが、有権者を失望させた」と日ごろの強気はどこへやら。反省の言葉だけが口をつく。あまりの“自己批判”に、記者団から「地方選の結果は、すべてが橋下代表への信任投票とは言えないのでは」との問いかけもあったほどだ。

 志願の共同代表続投だと明かした。「チャンスがあるならもう1回、参院選で審判を受けたい。僕がやりたいんです」と電話で石原慎太郎共同代表(80)に要望。党国会議員団の意見をとりまとめたうえ、挙党態勢で参院選を戦うことで一致したという。

 都議選の投票直前には、橋下氏の慰安婦発言を石原氏が「大迷惑だ」と断じるゴタゴタ劇もあったが、橋下氏は「僕も鼻っ柱が強い部分があり、そこはおわびしたし、石原さんとは何でも表で言い合える」と説明した。

 今後、参院選に向けては「死にものぐるいでやらないと勝てない」「もう一度、大阪維新の会を立ち上げたころの原点に返り、改革姿勢を訴えたい」と拳を握りしめた。

 一方で、従軍慰安婦発言に関しては「表現不足や誤解されている部分を説明するため、これから全国を回る。波風を立てるな、というのは違う。主張すべきは主張しないと国際社会で勝てない」とネバーギブアップの姿勢を示した。

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