石原氏また橋下氏批判「寝ぼけたこと」

 日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)は26日、国会内で開かれた党代議士会で「大阪の本家は憲法について寝ぼけたことを言っている。これでは話にならない」と述べ、憲法観の異なる橋下徹共同代表(43)ら在阪幹部を批判した。

 橋下氏による従軍慰安婦発言で両氏の歴史観の違いが表面化したが、憲法観でも見解の相違をあらためて見せつけた。

 石原氏は「憲法を丸ごと変えないといけない。日本を解体するために占領軍が作った憲法だ」と、持論の「憲法廃棄」を重ねて主張した。

 一方の橋下氏は、大阪市内で、石原氏の批判について、「党の綱領は『改正』となっていますから」と反論。「党の綱領は、党にとって憲法のようなもの」と説明した上で、「十分、党内で議論をした上で『改正』として綱領にしたのですから」と見解を述べた。橋下氏は改憲の必要性は認めながらも、改憲の発議要件を緩和する96条の先行改正を唱えている。

 橋下氏は「個人的な見解はあるのは仕方ない」と認めつつも「綱領を否定するのなら話は別」と石原氏に釘を刺した。

 いったんは沈静化した党内の不協和音だが、参院選を前に再び強まる可能性もある。

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