坂本美雨「過去の曲愛せるように…」

 シンガー・ソングライター・坂本美雨(33)が26日、初のベスト盤「music~The best of1997‐2012~」を発売した。16歳でデビューし、昨年は15周年。当初、父はミュージシャン坂本龍一(61)、母はシンガー・ソングライター矢野顕子(58)という血筋が注目された坂本が、1人のアーティストとして活動する思いを、デイリースポーツに語った。

 97年に「Ryuichi Sakamoto featuring Sister M」名義でデビューし、昨年15周年を迎えた。ベスト盤のために自身の楽曲を聴き直し「過去の曲をもっと愛せるようになりました」と話す。

 デビュー当時は父が楽曲を提供しており「教授(坂本龍一の愛称)の音楽の一部になる」のに必死だったという。「いろんな素晴らしいミュージシャンの演奏に感激しました。どれだけ恵まれていたのかと」とあらためて感謝した。

 未熟だった自身を否定的にとらえることもあったが「今はその時の自分なりに精いっぱいだったなと肯定できるようになりました」と過去の自分に合格点を付けた。

 与えられた音楽の一部になるのではなく、自身の音楽を発信するようになったのは07年にアルバム「朧の彼方、灯りの気配」を発売した辺りから。「デビューして9年もたって、ようやく個人的な作品を作ることができた」と納得している。

 今では仕事で両親とかかわることはなく「感想も聞かないですよ」とあっさりしたもの。「何かをするのに親の光を使うのを毛嫌いする人たちでしたから。その辺を常識的に育ててくれたのは感謝してます」。2世としてのおごりはみじんもない。1人のアーティストとして着実に歩みを進めている。

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