あいざき&江藤で「キングオブコント」
歌手のあいざき進也(56)と、元ずうとるびの歌手で俳優・江藤博利(54)が、お笑いコンビ「あいざき君と江藤くん」を結成し、コント日本一を決める「キングオブコント2013」(TBS主催)に出場することが30日、分かった。「新しいことにチャレンジしたい」と江藤があいざきへラブコールを送り実現。デビュー40周年を迎える2人が「中年の星」となるべく、大会に旋風を巻き起こす。
70年代に全盛を極めたアイドル2人が、まさかのお笑いコンビ結成だ。
きっかけは「新しいものにチャレンジしたい。70年代アイドルとコントをやったら面白い」という江藤の思いつきからだった。大会出場を決意すると旧知の仲のあいざきにラブコールを送った。
あいざきは突然の申し出に当初は断るつもりだったという。しかし、相談を持ちかけた高校3年生の長女が「私も受験を頑張るから、お父さん(大会に)出て」と背中を押された。長女は、過去に父に黙ってお笑いスクールに通っていたお笑い好きとあって、あいざきは「おれが代わりに出よう」とお笑い初挑戦を決意。
一見突拍子もない行動のようだが、あいざきは「50歳を過ぎても、夢を持って頑張ろうと。その姿を同年代の方、被災地の人に見せることができたら意味があるんじゃないかと思った」と理由を語った。
初めてのお笑いとあって、ボケ・ツッコミの振り分けやネタの内容は未定。だが、あいざきの特技であるアクロバティックな動きや、江藤が「三波伸介の凸凹大学校」で見せた奇抜な絵のセンスを生かしたフリップ芸など当時を想起させる持ち味を生かすつもりだ。
優勝賞金1000万円の使い道について聞かれると、「おれが紹介したんだから7対3な!」(江藤)「え!半々じゃないの!?」(あいざき)と息のあったやりとりで早速、笑いを誘う場面も。目標は初戦突破と謙虚だが、江藤は「コントの世界では新人。とにかく初戦、あとは気合で!」と力強くこぶしを握った。