猪木「1、2、3ダァ~」で出陣
安倍晋三首相の再登板から半年余り。政権への審判となる第23回参議院選挙が4日、公示され、433人が立候補した。日本維新の会から出版のアントニオ猪木氏(70)、自民から出馬の佐竹雅昭氏(47)ら著名人候補が早速街頭に立ち、有権者それぞれのスタイルで熱い思いをぶつけた。史上初のネット選挙も解禁された。17日間の選挙戦が始まった。
日本維新の会から比例代表で出馬、18年ぶりの国政復帰を目指すアントニオ猪木氏は、東京都港区の選挙事務所で出陣式に臨んだ。テーマ曲が流れる中、猪木氏は、「日本維新の会」と書かれた巨大な紙を突き破ってド派手に登場。「元気があれば日本を変えられる!みんなに投票に行ってもらおうと思っています」と声を張り上げた。
橋下徹共同代表の発言で逆風が吹く維新だが、猪木氏は「維新への風はちょっと止まってしまったが、猪木ファンを呼び込めれば、新しい風を吹かせられる」と自信。駆けつけた石原慎太郎共同代表(80)も「国を立て直すために猪木さんという素晴らしいタッグを組む相手ができたんで心強い」と笑顔を見せた
その後は、JR新橋駅前に移動し、車から降り立ち「元気ですかー!日本を変えましょう!渦を起こしていこう!」と絶叫で街頭演説。集まった人々に、おなじみの闘魂ビンタを見舞うなど、「元気」を前面に押し出し国政への闘魂をアピールした。
また、猪木氏の“影武者”として、お笑い芸人のアントキの猪木(39)も登場。アントキのは椎間板(ついかんばん)ヘルニアを患い、先月27日に退院したばかりだが、お笑い芸人・アントニオ小猪木(41)とともに猪木氏の第一声に立ち会い。つえをつきながらも、その後、交友のある同党の小倉淳氏(55)の演説もサポートし、「しびれはだいぶなくなりました。猪木は何人いてもいいですからね」と猪木氏同様“元気”をアピールしていた。