女性３人組ユニット・Ｐｅｒｆｕｍｅが７日（日本時間８日早朝）、フランス・パリでライブを行い、ドイツ、イギリスと巡った初のヨーロッパツアーを完走した。最新の技術を駆使した演出とち密なダンス、そして３人の人柄があふれるほんわかトークは、目の肥えたヨーロッパのファンをも魅了。それぞれの会場は熱狂の渦に巻き込まれた。欧州を駆け抜けた３人は「ヨーロッパ、沸かしてきました！」と世界への確かな手応えを感じているようだった。

　地元音楽関係者が「初めてなのにこんなに盛り上がるとは」と舌を巻いた独・ケルン、チケット完売で急きょ大会場に変更した英・ロンドン、そして観客が日本語で大合唱した最終公演の地、仏・パリ…Ｐｅｒｆｕｍｅがヨーロッパに日本人アーティストとして、確かな足跡を残した。

　昨年のワールドツアー第１弾は日本の文化が浸透しているアジア４カ国だったが、今回は日本から遠く離れたヨーロッパ。観客の反応に不安もあったが、ふたをあければ日本に勝るとも劣らない盛り上がりだった。

　最近では、Ｐｅｒｆｕｍｅの歌詞を現地の言葉に訳しているサイトもあり、欧州でもＰｅｒｆｕｍｅは大人気。それを実感したツアーだった。３人は「ヨーロッパ、沸かして来ました！」と感無量の笑顔を見せた。

　パフォーマンスとともにファンを驚かせたのが最新技術を駆使した演出。３人の体をスクリーンに見立て、公募された映像を投影する「プロジェクションマッピング」技術で度胆を抜くなど、Ｐｅｒｆｕｍｅらしいテクノロジーと人間味が融合したステージで称賛を浴びた。

　欧州ツアーを大成功で終え、メンバーは「言葉は通じないけど日本語を理解しようとしている人たちであふれていて、Ｐｅｒｆｕｍｅのことを本当に愛してくれているから、日本にも負けないくらいの熱さで迎えてくれました」と欧州のファンに感謝していた。