マー君と投げ合った甲子園準V投手逮捕
大阪府警捜査3課は10日までに、ひったくりをしたとして、窃盗の疑いで、2005年夏の甲子園準優勝投手で無職本田拓人容疑者(23)=京都府八幡市=を逮捕した。本田容疑者は京都外大西高1年で甲子園に出場。決勝で駒大苫小牧高の田中将大投手=現プロ野球楽天=と投げ合った。本田容疑者は11年にも同様の犯罪で逮捕・起訴されている。
逮捕容疑は今年6月15日午後0時10分ごろ、大阪府大東市北条3丁目の路上で、自転車で帰宅中の無職女性(67)の前かごから、オートバイで追い越しざまに現金約2万5千円の入ったかばんをひったくった疑い。
捜査3課によると、「生活費や収入源がなかった」と容疑を認めている。他にもひったくり数件に関与したと供述しており、裏付けを進める。
防犯カメラの映像から本田容疑者が浮上。自宅に被害品の免許証があったため、逮捕状を取り7月1日に指名手配。9日夜、静岡県長泉町で警察官が車に乗った本田容疑者を発見した。
本田容疑者は京都外大西高1年生で夏の甲子園に出場。甲子園の決勝で当時駒大苫小牧だった楽天の田中投手と投げ合い、話題となった。甲子園には春夏計3回出場。その後、独立リーグの明石レッドソルジャーズに所属したが、2011年からチームは活動を休止。現在は野球で生計を立てていない。
2年前の2011年5月にも、女性ばかりをねらったひったくり事件を起こし、窃盗と窃盗未遂で逮捕、起訴されている本田容疑者。当時も防犯ビデオの映像から犯罪が発覚、逮捕、起訴されており、「アルバイトが長続きせず、遊ぶ金に困ってやった」と供述していた。