さだまさしコンサート4000回達成
シンガー・ソングライターのさだまさし(61)が17日、東京・日本武道館でソロ通算4000回目のコンサートを開催した。開演前にオリコンの小池恒社長(48)から大記録を表彰されたさだは、映画製作によって35億円もの借金を抱えたことが偉業達成の原動力だったと告白。借金は30年かけて完済したそうで「今後は好きなことをやって、元気でいいコンサートを続けていく」と5000回への意欲をみせた。
芸能界にさんぜんと輝く「ソロコンサート4000回」の金字塔。さだは、集まった7500人のファンに祝福され「みんながそこ(客席)にいたから、ここまで来られた」と感謝した。
76年10月19日の長崎・NBCビデオホールでの初ソロ公演から積み重ねてきた大記録。開演前にオリコン・小池社長から表彰されたさだは、プロ野球の現役最年長選手として活躍する中日・山本昌投手(47)の姿を自分と重ね合わせた。
「4000回、たいしたもんですよ。プロ野球で4000試合出場するには、高校生から入団して山本昌の年齢まで、現役野手としてずっと出場し続けなければ達成できないですからね」と感慨深く振り返った。
4000回の原動力は「借金」だという。81年公開の映画「長江」を製作したことで35億円の借金を背負った。だが、歌い続けて30年で完済。「借金を抱え、簡単にリタイアできなくなった。でも、30年かかって返せたのは人生の誇り」と胸を張る。今後は「自分の好きなことができる。元気でいいコンサートを続けていきたい」と語り、積み重ねでの5000回を目指す。
節目のコンサートは、1曲目の「主人公」以外は、会場のファンのリクエストで歌唱曲を決定。サプライズゲストのTHE ALFEEの坂崎幸之助(59)、グレープの吉田政美(60)、ももいろクローバーZの佐々木彩夏(17)ら5組とのコラボも披露、お祭りムードの中、全16曲を熱唱した。