山本太郎氏が初当選!激戦区勝ち抜いた

 「第23回参議院議員選挙・東京選挙区」(21日)

 第2次安倍内閣の発足後、初の大型国政選挙となる第23回参院選は21日、投開票された。自民党が改選34議席から60議席台に伸ばして大勝、堅調な公明党とともに非改選議席を含めた参院過半数(122議席)を確保した。民主党は改選44議席から激減、2001年の26議席を下回り、結党以来の最低に落ち込む惨敗となった。日本維新の会、みんなの党も伸び悩んだ。激戦が伝えられた東京選挙区では、国政2回目の挑戦となった無所属の山本太郎氏(38)が初当選を果たした。

 昨年12月の衆院選落選から7カ月。東京・高円寺の選挙事務所で、支援者から「タロウ」コールがわき上がった。大騒ぎとは対照的に山本氏は、「ありがとう」とつぶやいた。

 午後8時すぎに会場入り。約1時間後の午後9時すぎに当確ランプがともった。候補者20人のうち、“5枠目”をかけた戦いとの見方が強かった中での当選に「議員になることが目的じゃない。だからバンザイもしなかった。これからもっと発言は細っていくけど、空気を読まずにストレートに事実を伝えたい。力を貸してくれた人を裏切ってその人たちに命を狙われるのが怖い」と有言実行を口にした。

 「長くて、つらい」とこぼすほど長い道のりだった。山本氏は2011年、東日本大震災後に脱原発を宣言し、活動家として市民運動などに参加。昨年12月の衆院選に東京8区から無所属で出馬するも落選。今回は脱原発、反TPPを訴え、「100万票」獲得を目指してきた。右側側頭部にできた円形脱毛症は五円玉程度の大きさから現在は直径約4センチに広がったが、17日間の選挙戦を乗り切った。会場に詰めかけた40~50人の報道陣を前に山本氏は「日に日に報道陣の数が増えた。一番手応えを感じた」と胸を張って見せた。

 悲願の国政進出を果たした山本氏。どの会派に属するかは「入ってみないとわからない」と明言を避けた。それでも「一人では生きていけない。政権をとる」と野望も口にした。興奮冷めやまぬ会場からは、「1人じゃない」とコールが鳴り響いていた。

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