「ザ・ベストテン」がNHKで“復活”
1978年から89年まで放送されたTBSの人気音楽番組「ザ・ベストテン」が、8月10日に放送されるNHK「第45回 思い出のメロディー」(総合 後7・30)の中で“復活”することが23日、分かった。テレビ60周年を振り返る「思い出のザ・ベストテン」という企画で、当時「ザ・ベストテン」の司会だった黒柳徹子(79)が特別ゲストとして登場し、司会を務める。青春時代をベストテンと共に過ごした視聴者の胸を熱くしそうだ。
昭和の音楽シーンを語るのに欠かせないTBS系の音楽番組「ザ・ベストテン」が、NHKで“復活”する。
番組ではテレビ60周年の記念企画として、音楽シーンを飾った各年代の名番組を再現。80年代代表が「思い出のザ・ベストテン」となる。コーナーには「ザ‐」スタート時から終了まで司会を務め続けた黒柳徹子が特別ゲストとして登場する。
ミラーボードやソファなど当時の雰囲気を忠実に再現するほか、80年代を飾った人気歌手が3人ほど出演。黒柳は司会として、曲紹介はもちろん、当時の思い出話などに花を咲かせる。
「ザ‐」放送当時は、毎週、高視聴率を記録。アイドル全盛期だったこともあり、子どもたちの間で「誰が1位になるのか」が学校で話題になるなど、幅広い年齢層に見られていた。89年の番組終了後も、TBS系で何度も特番として復活。他局でもパロディー化されているほか、最近ではNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(月~土曜 前8・00)内で、「ザ‐」をほうふつとさせる「夜のベストヒットテン」が登場し、話題となった。だが、「ザ‐」が名称などそのままの形で他局で再現されるのは異例のことだ。
番組関係者は「チャート番組の元祖といえる『ザ・ベストテン』を世に送り出した方々に、同じテレビマンとして敬意を表し、テレビ60周年を振り返るに、欠かせない音楽番組として再現させたい」と説明。局の垣根を越えた名番組の復活は、当時の音楽ファンのみならず若い世代をも魅了しそうだ。