富士山入山料1人千円を試験徴収

 夏休みシーズンを迎えた世界文化遺産の富士山で25日、山頂を目指す登山者から1人千円ずつを任意で集める入山料の試験徴収が始まった。

 小雨の降る中、山梨、静岡両県の四つの登山口では「あなたのお気持ちを富士山へ」などと書かれた看板の下で県職員らが待機。登山者は「協力します」「千円なら妥当」などと口にしながら千円を渡し、次々と頂上へ向かった。一方で、気付かずに素通りする人も多かった。

 両県は環境保全の資金を確保するため、来年夏の本格導入を目指しており、8月3日までの試験徴収期間中に寄せられた登山者の意見を今後の参考にする。両県によると、名称は「富士山保全協力金」。午前9時から午後6時まで、山梨県側の吉田口、静岡県側の御殿場口、須走口、富士宮口の登山口付近に集金箱を置き、登山者に支払いを呼び掛ける。

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