しずちゃん、恩師の通夜でリオ挑戦誓う
お笑いコンビ・南海キャンディーズの山崎静代(34)の専属ボクシングトレーナーで、23日に悪性黒色腫のため44歳で亡くなったアクションディレクター・梅津正彦氏の通夜が28日、東京・増上寺で営まれ、山崎のほか、ビートたけし(66)、SMAP・草なぎ剛(39)ら600人が参列した。
山崎は「体に残ってる教えを守って、私の中に生きている梅津さんと戦っていきたい」と涙をこぼしながらも気丈に、恩師への思いを語った。
斎場の入り口には山崎との思い出の写真が並べられた。中央に置かれた梅津氏の肖像画は、山崎が昨年9月にプレゼントしたもの。裏には「4年後、私は必ず梅津さんと一緒にリオデジャネイロオリンピックに出場します」とつづられていた。
志半ばで恩師を亡くした山崎は「梅津さんが残してくれたたくさんの財産がある。命をかけて私を守って戦ってくださったので、私はこれから梅津さんの魂を引き継いで、一生懸命生きていかないといけない」と気丈に語ったが、こらえきれず涙があふれた。梅津氏の遺影に向かい「生ぬるく生きてましたが、精神的にも鍛えられました。私の体の9割は梅津さんでできています」と感謝した。
山崎は2008年にドラマでボクサー役を演じたことをきっかけに梅津氏と師弟関係となり、昨年のロンドン五輪を目指した。「『しずは人一倍鈍くさい分、何度も練習を繰り返すから強くなるんだ』と言ってくれた。それを私も体で表現したくて、練習しました」と梅津氏の厳しくも愛のある指導を振り返った山崎。
梅津氏の死後もトレーニングを続けているそうで、山崎は「その夢がかなえられると、梅津さんの夢もかなう。『しず、強くなったな』と言われたい。頑張るしかない」と、16年のリオ五輪挑戦に闘志を燃やした。
恩師の教えを胸に再び歩む五輪ロード‐。まずは8月14日に台湾で開幕する「第3回台北市カップ国際トーナメント」に出場し、天国に弔い星を届ける。