堀内恒夫氏 中村議員死去で繰り上げ当選

 自民党参院議員の中村博彦(なかむら・ひろひこ)氏が31日午前0時30分、多臓器不全のため名古屋市の名古屋大病院で死去した。70歳。徳島県出身。これによりプロ野球巨人前監督の堀内恒夫氏(65)が繰り上げ当選の対象となった。堀内氏は同日夜、家族を通じて「(参院議員就任を)前向きに検討している」とコメントした。

 堀内氏はコメントで「中村氏が亡くなられたので、おめでたいことではない。正式に決まれば、皆さんに報告したい」とした。2010年参院選比例代表の選挙会が近く、当選を決定する。

 堀内氏は巨人のV9に大きく貢献するなどエースとして活躍した。中村氏が再選を果たした10年7月の参院選で自民党比例代表として立候補。同党の比例代表として三原じゅん子氏が出馬したほか、民主の谷亮子氏、たちあがれ日本の中畑清氏(現DeNA監督)、国民新党の江本孟紀氏ら数多くの著名人が立候補した。堀内氏は10万票余りを得たが、名簿の次点だった。

 中村氏は2004年、参院選比例代表で初当選し、2期目。福田、麻生両内閣で総務政務官を務め、党副幹事長も歴任した。自宅は徳島県吉野川市川島町桑村851。葬儀・告別式は8月4日午前11時から徳島市川内町沖島573の1、イマデヤあおいホール川内で。喪主は長男太一(たいち)氏。

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