渡辺謙作品、イーストウッド監督も称賛

 俳優の渡辺謙(53)が1日、都内で行われた主演映画「許されざる者」(9月13日公開)の完成報告会見に、俳優・佐藤浩市(52)、柄本明(64)、李相日監督(39)らと登場した。

 1993年の米アカデミー賞で4部門を受賞した、クリント・イーストウッド監督(83)の名作の同名リメーク。

 日本版を鑑賞したイーストウッド監督からのメッセージを聞いた渡辺は、「クリントの心に届いたようですし、頑張ったかいがあった」と、誇らしげに胸を張った。

 海を越えて届けられた“ハリウッドからの手紙”には、称賛の言葉が並んでいた。製作が決まった当初は、完成作を渡辺とイーストウッド監督が一緒に鑑賞するプランもあったが、お互い多忙のために実現せず。イーストウッド監督は7月中旬、編集の最終段階だった日本版を見て、感想を関係者に託した。

 「私の長い映画人生の中で最も大切で、自分の人生に大きな影響を与えた『許されざる者』が、最愛の国・日本で、日本映画としてよみがえったことをとても幸せに感じています。日本映画の新たな時代の幕開けを感じました。私の大事な友人である渡辺謙も、素晴らしい演技を見せてくれました」。イーストウッド監督からのメッセージが紹介されると、渡辺は両手を合わせて感謝の気持ちを表した。

 2006年のイーストウッド監督作「硫黄島からの手紙」に出演し、世界的巨匠と親交を深めた渡辺。日本版に太鼓判を押されて「『ほんとかなぁ!?』という感じもありますね。クリントは言葉が多い人ではないので、感想を述べていただき、うれしい限りです」と照れ笑い。「(オリジナル版を)どう脚色して日本の風土に置き換えるかが難しくても、それがこの映画をやる意味でした。クリントも自分たちの中になかったものを、受け止めてくれたのでは」と、日本映画としての矜恃(きょうじ)を示した。

 今月28日に開幕する「第70回ベネチア国際映画祭」では特別招待作品として上映され、渡辺も2泊4日の弾丸スケジュールで現地に入る。「ベネチアのマーケティングで、うまくかかれば。日本以外の国でも見てほしい」と、米国への“逆輸入”も虎視眈々(たんたん)と狙っていた。

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