ヨット事故の辛坊氏8・3テレビ復帰
6月にヨットで太平洋横断挑戦中に遭難事故に遭い休養中だった、フリーアナウンサーの辛坊治郎氏(57)がきょう3日、読売テレビ(日本テレビ系)報道番組「ウェークアップ!ぷらす」(土曜、前8・00)に生出演してヨット事故に関する最終報告を行い、10日からは同番組にレギュラー復帰することを2日、同局が発表した。
辛坊氏が公の場に姿をみせるのは、救助された6月21日深夜の会見以来、今回が初めて。
同局は3日の辛坊氏出演に関して、太平洋上で事故を起こしたヨットに設置していたカメラの映像を解析し、ある程度の事実関係が明らかになったためとしている。番組後半に登場し、当時のヨットカメラの映像などを用いて、事故に関する最終報告や当時の様子を話す予定という。
関係者によると、辛坊氏は海上自衛隊に救助されて帰国した後、「迷惑をかけた、こんな自分がテレビに出ていいのだろうか」と精神的にダメージを受けていた様子だったという。ただ「事故後の状態は、不安定な時期もあったようですが、今は回復されて仕事に対しても前向きになっています」(関係者)といい、約1か月の休養で気持ちの整理がついたようだ。
辛坊氏は6月16日に全盲のセイラー・岩本光弘さんと小型ヨット「エオラス号」で米サンディエゴを目指したが、その5日後に事態は暗転。同21日朝に、宮城県の金華山の南東約1200キロでヨットが浸水事故を起こし、2人はヨットを放棄して救難ボートに移乗。11時間漂流した末に、海上自衛隊の救難飛行艇によって救助された。
同日深夜に帰国し、会見を行った辛坊氏は「正直あきらめていた」と死を覚悟していたことを明らかにした。海自隊員らが命がけの活動によって救われ「この国の国民でよかった」と語った言葉が印象的だった。
また「正直、今後、どのツラ下げてという思いはする。自らを省みる時間がいる」とも話し、これまで休業していた。