前川清、45周年でサブちゃんとタッグ
デビュー45周年を迎えた歌手・前川清(64)が、大御所の歌手・北島三郎(76)と初めてタッグを組み、記念の新曲「君が恋しくて」を9月4日に発売することが5日、分かった。歌手として長年の親交があるほか、お互い馬主としても交流があり、今回は北島(原譲二名義)が「クール・ファイブ時代を彷彿(ほうふつ)させる前川節を復活させよう」と、曲を書き下ろした。
「紅白歌合戦」出場回数49回と歴代1位の北島と、クール・ファイブ時代を含め29回と歴代6位の前川の豪華タッグが初めて実現した。
長いキャリアを持つ2人は、現場で顔を合わせればついつい長く話し込んでしまうなど、普段から親交がある。今回のタッグも、そんな会話の中から生まれた。
昨年、同じ仕事場で一緒になった際、2人で「昔の歌謡曲は良かった」などと話しているうちに北島が「最近の前川君の歌は難しいな。クール・ファイブ時代の歌謡曲を今こそやってみたらどうだい?」と提案した。
区切りの年を迎える前川は、原点の追求を!という北島のアドバイスに胸を打たれた。楽曲について意見を求めるなど話が盛り上がり、最終的に北島の楽曲提供という形にまで行き着いた。
北島が書き下ろした「君が恋しくて」は「クール・ファイブ時代を彷彿させる前川節を復活させようという思いで作曲した」(北島)という、前川の魅力も存分に引き出した作品に仕上がった。
前川は「ただ良い作品を歌うだけでなく、演歌を愛している心で歌う、そんな北島さんの思いが伝わってきました。そんな北島先輩の作ってくださった楽曲は、久々にこぶしを利かせて歌ってます」とヒットを誓う。
そんな前川に、北島は「前川君は歌謡界の宝。私は前川節が大好きです。これからもお互い切磋琢磨(せっさたくま)していきましょう」と、エールを送った。
なお、前川は9月25日に東京・渋谷公会堂で45周年記念コンサートを行う。